長大基礎地盤ベトナム、トゥイロイ大学とMOUを締結し、第2回高速鉄道科学セミナーを開催
ハノイ、2025年8月20日 — 株式会社長大(日本)、長大基礎地盤ベトナム、トゥイロイ大学は、トゥイロイ大学にて協力覚書(MOU)締結式および第2回高速鉄道専門セミナーを共同開催しました。今回のセミナーのテーマは「高速鉄道:課題と機会」です。
MOU締結と協力の意義
締結式では、
- グエン・チュン・ヴィエット教授(トゥイロイ大学 学長)
- 関谷 隆雄 氏(株式会社長大 ベトナム統括/主任技師)
- ホー・タイ・ホム 氏(長大基礎地盤ベトナム 社長)
の3者が協力覚書に署名し、正式に交換を行いました。
このMOUは、教育・科学研究・鉄道インフラ分野における先端技術応用を目的とした包括的な協力関係の強化を目指すものです。さらに、長大基礎地盤ベトナムは、トゥイロイ大学土木工学部の奨学金基金および学生研究活動支援のための寄付も行いました。
専門セミナーの概要
MOU締結後に開催された第2回専門セミナーでは、ベトナムと日本の専門家・研究者・技術者が集まり、高速鉄道開発における最新技術や設計手法、施工方法、環境対応型材料などについて議論しました。
主な発表内容
- 青木 桂一 氏(株式会社長大 主任技師)
テーマ: 「高速鉄道インフラ計画の基礎 国際事例とベトナムへの適用」
→ 高速鉄道と在来鉄道の設計思想の違いを解説し、国際的なベストプラクティスを紹介。
- ダン・ヴィエト・ドゥク博士(トゥイロイ大学)
テーマ: 「ベトナム条件に適した高速鉄道橋梁設計・施工技術」
→ プレストレストコンクリート箱桁構造の有効性と実用化の可能性を分析。
- 大木 仁 氏(日鉄ベトナム 代表取締役社長)
テーマ: 「高速鉄道橋脚基礎における鋼構造の優位性」
→ 回転鋼管杭や複合杭など、新幹線で実績のある最新鋼構造技術を紹介し、ベトナムでの応用可能性を提示。
- チン・ホアン・ソン博士(交通運輸技術大学)
テーマ: 「高速鉄道におけるジオポリマーコンクリート活用の提案」
→ CO₂排出量を最大90%削減可能な**環境対応型コンクリート(GPC)**の活用を提案。
- 竹林 稔雄 氏(日本創計株式会社 社長)
テーマ: 「高速鉄道高架橋の設計計画と国際事例」
→ インドのムンバイ–アーメダバード高速鉄道プロジェクトにおける高架橋の設計手法、リスク管理、技術基準の適用事例を共有し、ベトナムへの示唆を提示。
今後の展望
今回のセミナーでは、以下のテーマを中心に活発な議論が行われました:
- 先進的な高速鉄道設計技術
- 最新の施工方法
- 環境に配慮した新素材・新工法
MOU締結およびセミナーを通じて、ベトナムと日本は高速鉄道分野での協力関係を一層強化し、研究開発・技術革新・人材育成を加速させることで、今後のベトナムにおける高速鉄道プロジェクトの推進に大きく寄与することが期待されています。






